G*  God

わたしたちの国、美しい日本。四季折々の花、音を立てて流れる豊かな水、立ち昇る湯けむり、雄大な山、そのどこを見ても何か人間を超えた命が宿っているように、先人たちは感じたのかもしれません。祈る姿とは美しいものです。けれども誰に祈っているのか明確な答えは無いと思います。だから「神々」なのでしょう。日本人の神観(神様に対する考え方)の中心は多神教です。神々は彼方此方にいてわたしたちの願い事を叶える存在、願いに合わせて神様を作り出すこともできるのです。交通安全の神様、受験の神様、縁結びの神様、家内安全、商売繫盛、これらはすべて現生でのご利益のためです。

聖書の語る神様はだいぶ違っています。森羅万象に宿るのではなく、森羅万象(天地とそこに満ちているもの)を創り出した創造者です。創造者は唯一の神で、わたしたち人間をも創られた方、わたしたちは偶然の存在ではなく、偶然の命でもない。創造者がご計画をもってあなたを創られたのです。創造者はあなたを愛し、あなたとの関係が回復されることを願っています。

わたしたちの人生には喜びもありますが、悲しみ苦しみもあります。試練の中に隠された逃れの道とは、創造者の愛に飛び込んでいく道なのです。パッチワークの裏側を見たことがあるでしょうか。小さな布がたくさんゴチャゴチャした糸で縫い合わされ、とてもでないですが、美しいとは言えません。わたしたちの人生に起きてくる試練は美しいものではありません。なぜこんなことが?!という矛盾に満ちた事、そして悲嘆、怒りそれはパッチワークの裏側です。けれども創造者はそれらあらゆる悲しみを見事に用いて、美しい作品に創りあげてくださいます。時がきたら、創造者はパッチワークの表面を見せてくださる事でしょう。あの苦しみはこのためだった、あの涙もこんなところにあると。

そしてそれは世界の歴史をみても、個人の人生をみても同じです。創造者を信頼して歩み続けましょう。時代が暗く不安に思えても、偉大な創造者の歴史物語 ”His Story₌History”の中に、あなたの人生の物語も包み込まれていると聖書は語っています。

パッチワーク